NS Basic/CE Tutorial #1:

A Simple Program


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目的

このチュートリアルでは、NS Basic/CEを使ってシンプルなプログラムの作り方をお見せします。始める前にNS Basic/CE Desktop IDEをインストールして下さい。

作成するプログラムの概要

これから開発するプログラムは、ボタンを1つ持ったフォールを表示します。そしてボタンがタップされると、プログラムは次のメッセージを表示します。

"Hello--Welcome to NS Basic/CE"

プログラムの開発

1. 起動

  • Windowsの「スタート」から「NS Basic CE Desktop IDE」を起動する。
  • Openダイアログが開いたら、New Projectを開く。
  • 以下のような"Form1"をタイトルに持った空のフォームが画面が現れます。

3. フォーム上にボタンを配置

  • Toolboxから"CommandButton"を選ぶ。(右の絵の円で囲んだアイコン)
  • マウスポインターをCE Screen上に動かす。
  • スクリーン上をクリックしてボタンオブジェクトを配置する。
  • ボタンのテキストを変更:
    • 配置したボタンをクリックして選択する。
    • PropertiesウィンドウにあるCaptionを"Tap Here"に変更する。
  • ボタンのサイズを変更:
    • もしボタンの選択が解除されていたら、再度クリックして選択する。
    • ボタンの回りにある黒い点をドラッグし、適当なサイズへ変更する。
  • ボタンをスクリーン上で動かす:
    • もしボタンの選択が解除されていたら、再度クリックして選択する。
    • ボタンの中央にマウスポインターを移動する。
    • ボタンをドラッグして、適当な場所に移動する。

 

4. ボタンがタップされた時の処理コマンドを追加

  • スクリーン上のボタンをダブルクリックする。
  • 既に多少のコードが書かれたコードウィンドウが現れる。
  • "SUB"ステートメントの次のラインにカーソルを移動する。
  • 次のコマンドをタイプする。

    MsgBox "Hello -- Welcome to NS Basic/CE"

 

  • ウィンドウの右上コーナーのクローズボックス ("X") をクリックして、コードウィンドウを閉じる。

5. プロジェクトの保存

  • IDEのメインメニューの「File」から「Save project」を選ぶ。
  • Saveダイアログが現れたら、"HelloPgm.nsb"と名前を付けて保存する。保存場所はどこでも構わない。
  • すべてのフォーム定義、オブジェクト、コード、およびプロジェクトの情報は、1つのプロジェクトファイルに保存される。

6. スタート

  • IDEのメインメニューの「Run」から「Start」を選ぶ。

プログラムが実行され、EmCE画面上にボタンが現れます。ボタンをクリックすると、メッセージが現れます。

おめでとうございます。これで最初のプログラムは完成です。

 

エラーがある場合、エラーメッセージが現れ、このダイアログボックスからデバッグ用のデバッガーが選択できます。エラーすべて取り除き、エラーがなくなるまで「Start」を繰り返して下さい。エラーを修正した時は、プロジェクトを再度保存して下さい。NS Basicはダウンロード可能なファイルを作ります。このファイルがCEデバイスかEmCEにダウンロードされ、実行されます。


プロジェクトのテスト

EmCEエミュレータを使ってテスト

  • 「Tools」メニューから「Options」を選び、ダイアログ中の「Start」タブをクリックする。
  • 「Start Program」セクションの「On Emulator」を選んで、「OK」をクリックする。
  • EmCEがまだ起動していない場合は、「Run」メインメニューから「Launch EmCE Emulator」を選ぶ。
  • 「Run」メインメニューから「Start」を選んで、プログラムを実行する。

実機でテスト

  • 「Tools」メニューから「Options」を選び、ダイアログ中の「Start」タブをクリックする。
  • 「Start Program」セクションの「ActiveSync to Device」を選び、「Run Automatically」をチェックする。
  • 「Device Install Path」フィールドに、Pocket PCの場合は"\My Documents"を、他のデバイスの場合は"\"をタイプする。
  • 「OK」をクリックする。
  • 「Run」メインメニューから「Start」を選んで、プログラムを実行する。

  • ActiveSyncが終わると、プログラムが実行されます。

作成したプログラムの拡張

NS Basic/CEの機能をもう少し見てみましょう。作ったプログラムを修正してもう少し複雑にします。

「File」メインメニューから「Exit」を選び、NS Basic/CE Desktop IDEを終了します。

再起動

  • Windowsの「スタート」から「NS Basic CE Desktop IDE」を再度起動する。
  • Openダイアログが開きます。

  • 「Recent」タブをクリックし、「HelloPgm.nsb」を選んで開く。
  • プロジェクトが読込まれ、最後に保存された状態で開きます。

メッセージを変更

  • スクリーン上のボタンをダブルクリックし、コードウィンドウを開く。
  • Subステートメントの後に次のコードをタイプする。
    	Dim today
    	today = Date
  • MsgBoxステートメントを以下のように変更する。
    	MsgBox "Today is " & today

 

  • コードウィンドウを閉じる。
  • 「Run」メインメニューから「Start」をクリックする。
  • EmCEか実機を使ってテストを行う。(プロジェクトのテストを参照)
  • プログラムを実行すると、メッセージはいかようになります。

    Today is yyyy/mm/dd

    yyyy/mm/DDの部分は今日の日付です。


プログラムの起動時に実行されるコードを追加

  • CE Screen(フォーム)を右クリックし、「View Code」を選ぶ。コードウィンドウが現れます。(フォームをダブルクリックしてもコードウィンドウが開きます。)
  • "Sub Hello_Load"の次のラインに次のコードをタイプする。
    	msgbox "HelloPgm will continue when you tap on OK"

  • コードウィンドウを閉じる。

    このコードはフォームが読込まれた時に実行されます。プログラムはメッセージを表示し、ユーザが「OK」ボタンを押すのを待ちます。

  • EmCEか実機を使ってプログラムを実行する。エラーがある場合はエラーを取り除いて下さい。

フォームが表示される時に実行されるコードを追加

この変更はフィールドオブジェクトを追加し、その時の時間を表示させます。もう一つボタンを追加し、時間の更新を指せるようにします。

  • Toolboxから"TextBox"オブジェクト(右の絵の円で囲んだアイコン)を選ぶ。
  • マウスポインターをスクリーン上に動かし、クリックしてオブジェクトを配置する。
  • 配置したオブジェクトをクリックして選択する。
  • PropertiesウィンドウのNameプロパティを"fldTime"へ変更する。
  • 必要に応じてオブジェクトのサイズと位置を変更する。

 

フォームが表示された時に時間をフィールドに入れるためのコードを追加

  • Project Explorerのフォーム名(Form1)を右クリックする。
  • 「View Code」を選ぶ。
  • 先にタイプしたMsgBoxコマンド("SUB Hello_Load"の次のライン)を以下のように変更する。
    	dim t
    	t = Now
    	fldTime.text = t

 

  • コードウィンドウを閉じる。

    このコードは、フォームが表示されたすぐ後に、fldTimeオブジェクトに時間を設定します。

    	t = Now

    はその時の時間を受け取り、変数 "t" に保管します。

時間を更新させるためのボタンを配置する。

  • "CommandButton"オブジェクトをToolboxから選ぶ。
  • CE Screen上をクリックしてオブジェクトを配置する。
  • 配置したオブジェクトを選択する。
  • Propertiesウィンドウで、Captionプロパティを"Update the Time"へ変更する。
  • 必要に応じてオブジェクトのサイズと位置を変更する。

フォームを再描画するコードをボタンに割り当てます。

  • 配置したボタンをダブルクリックする。
  • Subステートメントの次のラインに以下をタイプする。
    	Hello_Load
  • コードウインドウを閉じる。
  • これは"Hello_Load"サブルーチンを呼び、"fldTime"フィールドを更新します。
  • EmCEか実機を使ってプログラムを実行する。